世田谷カウンセリングルームブログ

東京都世田谷区のカウンセリングルームの日常を綴ります。カウンセリングは完全予約制で有料です。

千代田区。不運に人生を振り回される。まったく何も悪い事をしてないのに。

【東京世田谷心理カウンセリング-悩み相談-人生相談室】です。

お正月前後や冬休みは、いつも連休の最中よりも平日になってからの方がカウンセリングが増えます。


休みの日は休めるけど、休み明けにはまた学校・仕事に行かないといけない。

休んだハズだったけど、頑張れるハズだったけど、でもやっぱりしんどいみたい。

という心情の流れで平日に入って1日か2日ほど学校か仕事に行ってからカウンセリングに来ようと思う人が多いということでしょうか。



最近、もらい泣きというか、本人は泣いてないけど私だけ泣きそうになった話がありました。

東京都は千代田区から来てくれたお母さんと女の子です。

ある女の子が、小学校2年生の7才になりたての時に、1人で信号を渡ろうとしたそうです。

信号が青になったのを確認して、右を見て左を見て、もう一度右を見て、車が来てないと判断して右手を挙げながら少し早歩きで信号を渡ろうとしたそうです。

横断歩道の真ん中当たりで右後ろから曲がってきた車にはねられたそうです。

幸い後遺症が残るような大きなケガはなかったそうで、病院には行ったけど翌日からまた歩いて普通に登校できる程度のことだったそうです。

体はそうで良かったけれど、しかし・・・。

明らかに車の信号無視だったそうです。

運転手には信号無視をしてる意識があったそうで、だからスピードも控えめだったと供述したそうです。まぁ曲がり角だったし、と。

理不尽すぎる。何をさも当たり前のように平然とふざけた事を言っているのか。

女の子には一切の落ち度はないんです。

なのに、車が怖くなり、早いスピードが怖くなり、遊園地などの乗り物も怖くなり、エレベーターが怖くなり、大きな物音にビクッとするようになり・・・

何よりも「自分にも何か悪いところがあったの?だから車がぶつかってきたの?」と自分を責める気持ちにも苛まれ。

7才の女の子には理解が出来ず、何が常識か、何が正解か、自分が何を間違えたのか悩み、

お父さんもお母さんも「アナタは悪くない」と言ってくれるけど、(じゃあ、どうしてミカは車にはねられたの?)と。答えが出ない自問自答に苦しみ、

考えてもわからなくなって、1人で道路を渡るのが怖くなって、誰と話すにも口数が減ってしまって、数年かけて徐々にコミュニケーション障害まで併発してしまったそうな。

ヒドすぎる。



16歳になった女の子は重度のPTSD(心的外傷後ストレス障害)で色んな事にトラウマを持ってしまい、学力成長にも悪影響があり、明らかに事故の前後で人生が変わりました。

お母さんが話す横で座っている、童顔でキョトンとしているミカちゃんを見ると泣きそうになりました。

周りの大人たちは皆がみな口を揃えて「ミカちゃんは悪くない」とフォローしてきたそうですが、当の本人はそう言われれば言われるほど「じゃあ、だから、どうしてなの?」という気持ちが強くなるばかりだということだったので、

子供に話すには早いかもしれないと思いつつも、「人生には不公平・理不尽・不運が平気で起きるんだ」という話をしました。

「それがあったとして、起きた出来事を受け止めて、その上でどうしよう、これからどうしていこうかと考えるしかない。ミカちゃんは何も悪くない。先生もそう思う。けど、なんでかミカちゃんに向かって車が突っ込んできた。けど、もう怪我は治った。『何も悪くないのに車が突っ込んでくることってあるんだ。へぇ~、こわっ。』と思って、乗り越えて平気になるしかないよ。」と、話しました。

数ヶ所の精神科・心療内科や心理カウンセリングに行ったことがあるそうなので、今までの専門家と話が似たかもしれないし、極端に特別なことを言っているかもしれないけれども、私なりに現実を伝えました。

カウンセラーにあるまじき、見方によっては精神論とも捉えられかねない話をしましたが、意外にも初めて言われたように聞こえたらしく、ある種「諦めが肝心」的に聞き容れることができたそうです。

「極端に言うと、だからってずっとしんどいのはしんどいでしょ?記憶がなくなる訳じゃないから、もうそれはそれとして済んだことだとして、せめて今からは元気になろう。でないと先生もお母さんもお父さんも、いつまでも7才の時の運転手のことずっと腹立つもんね。ミカちゃんも腹立ったらいいんだよ。ミカちゃんがずっとしんどい感じだったら、見てる周りの人もずっと悲しい。先生と一緒に、今からでも運転手の人に謝ってもらいに行ってみる?」と、話すと

まだ子供とは言え「そうなの?そうなんだ。へぇ~。そっか。じゃあ仕方ないね。」という聞き分け方ができたようで、今までで一番お母さん的に手応えがあると言ってくれました。

今まではこういった『現実を受け止められるかわからないし、言えない』というスタンスの人ばかりだったようです。

ミカちゃんに笑顔が見えてくるようになり、お母さんがすごく嬉しそうでした。

簡単に完全解決とはいきませんが、カウンセリング時点では少し吹っ切れた感じになれたようでした。

少しでも早く、元気に幸せになってほしいものです。

何とも言えない後味の悪い、運転手のことが許せないと憤慨した話でした。

次回の3週間後に来てもらう時には、今回よりも表情が柔らかく笑い話が多くできるといいなぁと思います。


【東京世田谷心理カウンセリング-悩み相談-人生相談室】でした。


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